英語はスポーツ
5th May 11
秋はスポーツの季節です。僕の住んでいるアメリカでは、アメリカンフットボールのシーズン真っただ中です。あまりルールを知らないのですが、僕も毎日テレビで試合を見ています。この間、初めてアメフトを実際にやってみる機会がありました。すると、試合を見ているだけではわからなかったことがたくさんわかりました。思っていたよりもずっと複雑で、いろいろなルールがあることを知りました。
どんなスポーツでもそうですが、ただ見ているのと実際にやってみるのとでは全然違います。見ているだけではそのスポーツをできるようにはならないですよね。
これと同じことが英語学習にも言えます。英語は読んだり聞いたりインプットを繰り返すだけでもたしかに上達しますが、実際に書いたりしゃべったりアウトプットを繰り返すことによって初めてできるようになります。アメフトのルールブックを読んで試合を見ているだけでは、アメフトができるようにならないのと同じ原理です。
TOEICのようなリーディングとリスニングしかない英語のテストは一種の「スポーツクイズ」です。サッカーに関するクイズならどんな問題にも答えられる「サッカーのできないサッカー博士」っていますよね。知識を問うているだけなので、サッカーの試合をたくさん見て、サッカーに関する本を読んで、出題パターンを覚えればクイズで高得点が取れます。TOEICも同じです。英語をたくさん読んだり聞いたりして、出題のパターンを覚えれば、英語を書いたり話したりすることができなくても高得点が取れます。英語の話せないTOEIC高得点者がたくさんいるのはこのためです。
しかし、考えてみてください。サッカーができる人は、やったことのない人よりもサッカーに関する知識が豊富なことが多いですよね。サッカーの監督や解説者もみんなサッカー経験者ですね。同じように英語がしゃべれる人は、英語に関する知識が豊富な事が多いです。だからTOEICで高得点が取れます。ゆえに、TOEICで高得点を取っていても英語をしゃべれない人はたくさんいるのに、英語をしゃべれるのにTOEICで高得点を取れない人はいないんです。つまり、TOEICに特化した勉強をしても英語を使えるようにはならないが、英語を使えるようになればTOEICの点数は自ずと上がるわけです。どうせなら、サッカーのできないサッカー博士よりサッカーの出来るサッカー博士になりたいですよね。英語の使えないTOEIC高得点者ではなく、英語の使えるTOEIC高得点者を目指してみてはいかがでしょう。
森田鉄也 エッセンス イングリッシュ スクール講師
東京大学言語学修士課程修了。TOEIC満点、TOEICスピーキング・ライティングテスト満点、TOEFL 660点、英検1級。著書に『新TOEIC TEST単語特急』(朝日新聞出版)、共著書に『新TOEIC TEST総合対策特急』(朝日新聞出版)、『TOEICテスト新・最強トリプル模試1,2[改訂新版]』(ジャパンタイムズ)など多数。iPhoneアプリTOEIC TEST 英文法・語法徹底トレーニング制作
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